「どうしてこの子、こんなに覚えるの遅いんだろう…」
「何回言っても、なぜかピンときてない感じがする…」
そんなふうに感じたこと、ありませんか?
いや、めっちゃわかります。
僕もつい当時、教える側なのに「うーん、これは向いてないのかな?」なんて心の中で思ってました。笑
でも、ちょっと待って。
成長が遅い=本人の問題って、ほんとにそうなんですかね…?
今回は、「育成ってそもそも何なん?」というところから、行動科学とコーチングの視点で一緒に整理していきましょう!
新人の成長が遅い問題
最近、X(旧Twitter)でも「新人が育たないのは教える側の責任か?」っていう投稿があったんですね。
現場はいつも忙しいし、教える時間も余裕もない。
でも放っておいたら、いつまで経っても成長しない。
そんな板挟み、めっちゃしんどいです。
実はこの「教える」って行為、感覚や経験値だけでやってるとけっこうブレるんです。
だからこそ、仕組みとして再現可能な方法を知っておくとめっちゃ楽になります。
行動科学(ABA)の視点から解説
行動分析学(ABA)では、こんなフレームがあります。
三項随伴性(さんこうずいはんせい)って言うんですが、要はこういう流れです
- 先行刺激(A):「今日のタスク、これやってみてね」
- 行動(B):新人が実際にやってみる
- 結果(C):「ありがとう、助かったよ!」or「んー違うんだよね〜」
この3つの流れで、行動は強化されたり、逆にやらなくなったりします。
で、大事なのは「行動が変わらない」ってとき、
実は “行動じゃなくて、環境の設計がうまくいってない” ことが多いんです。
日常に落とし込める具体策

じゃあ、どうしたら「育成がクリアになる」のか?
答えはシンプル。行動を引き出す環境を整えるだけ。
スモールステップに分ける
いきなり「LPをまるっと作って」って言っても難しい。
「まず、3パターンの見出しだけ考えてみて」って言われたらどうですか?
ちょっとやってみようかなって思えるはず。
成功の定義を“できた率80%”にする
完璧主義で教えてると、相手はどんどん萎縮します。
80点でOKって伝えると、不思議と行動しやすくなるんです。
行動の直後にポジティブなフィードバック
やった瞬間に「それいいね!」「ありがとう!」って言うと、脳が“これ続けてOK”って学習します。
数日後に言うのはダメ。
そう、フィードバックは“鮮度が命”です。笑
最後に
「成長が遅い」の裏には、行動が起きにくい環境があるだけかもしれません。
まずは“何がうまくいっていないのか”を一緒に観察するところから始めてみましょ。
忙しい毎日の中で、育成まで手が回らないのはよくあること。
でも、仕組みで育てるコツを押さえておけば、だいぶ楽になりますよ〜!
「できない」じゃなくて、「できるように設計する」。
この視点があるだけで、育成のモヤモヤがちょっとスッキリしてきます。
ぜひ、今日から少しずつ試してみてくださいねー!
元イルカの調教師で、応用行動分析学を使った行動デザインコンサルタントの櫻井 祐弥です。