無駄にした時間を取り戻すのが難しい理由とは?

私も昔からあるんですが、後々に振り返って気づくんですよね。

あ。めっちゃ時間無駄にした…

現代人は、昔に比べて集中力が散漫になっているというデータもあるくらい。

そもそもの話、今の私たちって時間を無駄にしやすい環境にいるんです。

ネットが普及し、SNSで多くの情報が行き交う中で、一点突破の集中を維持するのが、段々と難しくなっているそうです。

今日のテーマは「時間を取り戻すのが難しい理由」について。

あまり夢のない内容に感じますが、これを押さえておくだけで「今から先の無駄にするであろう時間」を取り戻すことに繋がります。

時間を無駄遣いする行動の仕組みが原因

まず「どうして時間の無駄遣いが生まれるのか」という疑問がありますよね?

だって、普通に考えると誰も時間なんて浪費したくないじゃないですか。(ですよね?)

でも「気づけば」私たちってSNSを見たり作業の腰が重くなったり、タスクを後回ししたり。

今日も時間を無駄にしてしまうわけです。

その原因を行動科学(ABA)の視点で、時間を無駄にする行動の仕組みを見てみましょう。

行動の仕組み

大前提の話ですが、行動には「仕組み」が存在します。

人間だから。ではなく、すべての学習能力のある動物にこの仕組みが影響を及ぼすので、いわばこの世の「真理」の1つです。

行動の仕組み

①行動には生まれつきのものと、学習性のものの2種類がある。

②行動には「きっかけ」によって「行動」が起き、「結果」で繰り返すかを決定する。

③自分の都合の良い結果は行動を繰り返し、都合の悪い結果は行動を繰り返さない

かなりざっくり書きましたが、大体こんな感じで覚えてもらえると良いかと思います。

①〜③は、アナタの日常で「当たり前」のように発生しているので、ほぼ無意識の世界。
認識しようとするには、結構骨が折れます。(それをするのが私の仕事)

行動の4象限

③の内容をさらに深掘りしましょう。
行動の増減ってのには、4つのルールがあります。

図にするとこんな感じ

都合の良い結果都合の悪い結果
結果の出現行動頻度↑行動頻度↓
結果の消失行動頻度↓行動頻度↑
行動の増減に関わる4象限

上の図から分かると思いますが、都合の悪い結果が無くなる(消失)ことでも、行動が増加します。

これを負の強化と言います。

ここが、アナタの「先延ばし(プロクラスティネーション)」につながります。

イメージするとしたら、こんな感じ

先延ばしの方程式

タスク山積みの環境(きっかけ)

タスクからSNSで逃避(行動)

一時の開放感(結果)

「嫌なことからの逃避」は、もともと「生命の維持」を学習するような場面で生まれる、非常に重要な学習です。

このため逃避や回避の行動は、かなり早い段階で学習します。

褒めて伸ばすのが時間がかかるのに、叱ると行動がすぐ変わるの理由がここにあります笑

時間の価値と経済効果

本来であれば、経営者は時給では働きません。という前提で。

アナタの時給は、どのくらいですか?

もちろんですが、アナタから出る経営のアイデアやビジネスに対する熱は、その時給を大きく上回りますね。

なので、アナタの時間の価値というのはアナタの時給よりも大きく、社会問題の解決や経済効果などの側面から考えても、非常に価値が高いことがご理解いただけるかと思います。

よくある例を出しましょう。
ある日、大富豪の老人が、アナタに言います。

私がアナタに10億あげる。と言ったら、アナタは受け取りますか?

もらいます!

でも、10億円もらう代わりに明日死ぬとしたら?

それならやめておきます!

この話は、アナタの明日には10億円以上の価値がある。ということを伝える!ということでSNSを中心に流行ったストーリーです。

明日の24時間には、10億円以上に価値がある。
時間の価値を再認識できますね笑

ちなみに、アナタは1ヶ月に自由な時間が100時間あったら何に使いたいですか?

この質問に私のクライアントは

  • お客様にもっと価値ができるよう勉強に使いたい
  • 家族の時間に使いたい
  • 1人で考える時間に使いたい

というのが、トップ3の回答です。
ギバーが多いので、私も伴走していて嬉しく思います。

無駄にした時間を取り戻すが難しい3つの理由

さて、ここまで

  • どうして時間を失うのか
  • 私たちの時間の価値とは

についてお話ししましたね?

そして、それを踏まえて私たちが無駄にした時間を取り戻すのが難しい3つの理由は以下のとおりです。

  • 私たちは「今」しか生きられない
  • 恵まれている環境で不快が目立つ
  • 時間を消費する事に慣れてしまった

この3つは全て関連しています。

日本は他国に比べ、非常に恵まれています(問題は多々ありますが)
この環境では「不快な刺激」をいかに減らすのか。という視点で行動の志向が働きやすいんですね。

この環境でのアナタは、多忙な環境が「今」目の間にある「不快」からどうやって「逃避・回避」するのか。

というところにフォーカスされやすいです。

もちろん、逃避したところでアナタは死ぬようなことはありませんから、一時的な開放感や快楽に繋がりますよね。

それに加えて、SNSやエンタメなど、アナタの集中と時間を奪う中毒コンテンツは山のようにアナタの周りに散らばっている環境。

「当たり前」のように時間を消費する流れが出来上がっていますね…

これを繰り返すことで、時間を無駄にする行動は習慣化され、気づけば抜け出せない深みに行き着きます。

習慣ってのは恐ろしいことに、気づいた時には考え方まで変わっちゃってるんですよね。

さらに、気づいて良い形に戻そうにも「習慣」の効果で、現状を維持してしまう。

つまり一生時間を無駄にし続けることになります。

今日はここまで!
最後までありがとうございました!

アナタは時間を無駄にするような習慣はありませんよね?

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