働き続ける経営者の皆さん
「腰が重い」でお悩みの方は、いらっしゃいますか?
今回は、その腰の重さを【即日】解決するために、手軽にできる応用行動分析学を使った方法をお伝えします。
どうも、行動デザインコンサルの櫻井です。
普段はイルカの調教師時代に使っていた応用行動分析学を活用して、個人事業主や経営者の時間を生み出し組織を育てるサポートを行なっています。
(プロフはこちら)
応用行動分析学は、行動を科学的に捉えて再現性のある行動を生み出すことができる行動科学の1つです。
結論「腰の重さを解決する」反応潜時
もし、あなたが「腰が重い」という理由で重要な作業が進まないとしますよね?
その悩みを解決するなら「反応潜時(はんのうせんじ)」を短くするのが、解決の方法です。
行動は、ほとんどが「何かしらのきっかけ」があって生まれます。
反応潜時は、この「きっかけ」から行動が生まれるまで、どのくらい時間がかかったか。という考えです。
なので、腰が重いという状態は「仕事をするきっかけ」を得てから動き出すまでの時間が長い。という表現になるわけです。(ここまで大丈夫ですか?)
腰の重さを解決するには、この反応潜時の時間を短くするようにアプローチをかける“だけ”で解決に向かいます。
反応潜時を短くする具体的な方法とは
とは言っても、具体的にどうするんだよ…
と、読んでる人の声が聞こえたので、その具体的な方法を簡単に解説しますね?
まず、反応潜時を短くするためには、行動のきっかけを明確に理解するのが重要です。
だってそうでしょ?きっかけがわからないのに、行動を身構えるのって難しいですよね笑
そこで、行動のきっかけを作る。というステップを1つ目として、大きく3つのステップで「腰の重さ」を解決して行きましょう。
ステップ1:行動のきっかけを作る
正直、日常生活でいろいろ考えながら動くなんて、めんどくさいすよね笑(え?)
そこで、いちいち自分の行動を振り返って分析するより、行動のきっかけを作ってしまう方が手っ取り早いと思いませんか?
実際に、私がお手伝いしたお客様も「腰の重さ」でお悩みでしたが、この合図を作る方法で解決しています。
ちなみに、腰が重くて作業に取りかかれない時間は【人生の浪費】です。
超もったいないので、さっさとこの悩みを解決しちゃいましょう。
行動のきっかけは
- 手を1回叩く
- 指を組む
- 「よし」と掛け声をかける
- 指を鳴らす
のような、誰でも、どこでも、簡単にできるものをお勧めします。
というのも、
私たちは、そもそも面倒くさがりな動物で、できることなら楽して結果を得たいわけです。
そんな私たちが、複雑な方法に取り組んだところで、行動を維持することが難しいんですね。
もし、あなたが簡単にできる合図を作れるなら、それでOkです。
思いつかないなら、上のどれかで決めてしまってください笑
ステップ2:行動は動き出せばOK
ステップ2は【動き出せばOK】です。
ここで重要なのは、実際に動くです。が、正直なところ動き出せばやめちゃっても大丈夫です。
なぜか分かりますか?(ちょっと考えてみて)
その答えは、
あなたができないのは、きっかけを得て【すぐ動くこと】だけだから。
です。
そもそも、仕事をこなすことはできますよね。
だから、一番練習しないといけないところは、合図ですぐ動く。ここだけになります。
陸上競技で例えると分かりやすいですね。
今の腰重のあなたは
「よーい、ドン(パン!)」の合図があって3秒後に走り出す陸上選手です。(実際にいたらヤバい)でも、走ると早いんです。
そんな選手がいたら、あなたはどこを練習させますか?
「スタートを切るところ」を練習させますよね?
つまり、反応潜時の時間を短くするために必要な練習は
「合図」を受けて、すぐ動くところ“だけ”です。(どうです?できそうでしょ?)
ステップ3:しっかり報酬を出す
さて、走り出す練習さえできれば、おそらくあなたの行動は「どんどん早くなる」ことが期待できます。
そこで、ステップ3では、その行動に対して正の強化子(行動を繰り返させる報酬)を出しましょう。これは、あなたが行動を繰り返すものであれば、なんでも活用できます。
例えば
- 読書や趣味
- 食べ物
- 飲み物
- 人と会う
こんな感じです。(あくまで例えです)
たったこれだけで、もう「腰が重い」なんて思わなくなるので、仕事が進み作業効率は上がるでしょう。
なんなら、あなたの時間の価値がアップしますから利益にも直結する話になってきます。(やった!)
逆にいうと、腰が重くて動き出せない時間は「人生をドブに捨てている」に近い行為かもしれません。これって、ちょっとなら気にしないかもしれませんが、1年続くと結構な損失なりますよね?
反応潜時を考える重要なポイント
さて、上の1〜3のステップを繰り返し練習すると、あなたの腰が重いお悩みは解消に向かいます。もちろん、すべてのステップが重要ですが、ステップ3の「報酬」を忘れる方が多くいらしゃいます。
このステップ3を忘れると、本当に効果が半減するので、気をつけてくださいね笑(笑えないくらい半減します)
さらに、この記事を読んでる方の腰が重いを解決したいので、追加で重要なポイントをお話しすると、作業時間について、しっかり意識を持ってください。
これで反応潜時の時間も大きく変化します。
反応潜時と仕事の関係とは?
反応潜時が遅くなる理由として、行動を開始してから報酬が出るまでの時間が長いことが挙げられます。
なので、作業時間が長くなりがちな経営者は自然と腰が重くなる環境の中で活動をしていることになるわけです。
なんなら、休憩なんて無しという、ぶっ飛んだ働き方をするのが経営者ですからね。
でも、ここが落とし穴です。
行動開始から報酬までの時間が長ければ長いほど、次の行動を起こすための腰の重さは【重く】なります。(強化後反応休止って言います。)
これは、無意識なレベルであなたの腰を重くする行動の仕組みなので、基本的には細かな報酬をしっかり設定することをアドバイスしています。
特に、経営者は「仕事が報酬だ!」と言いがちですが、動物は必ず「飽きる」ので、仕事が報酬として機能しなくなる時が必ずきますからね?
だって、ステーキ好きだ!と言っても、毎日365日ステーキだったら、流石にステーキ好きでも嫌になりませんか?ちなみに、種類まで限定されたら、もっと早く飽きません?笑
ご自身の報酬は、最低3つ用意しておいてください。
これは必ずやってくる「飽き」に対策するために、超重要なことになります。
今回のまとめ
今回は、腰が重いという悩みを即日解決できる方法についてお話をしました。
結論からいうと「反応潜時の時間を短くする」です。
反応潜時とは、行動のきっかけから実際に行動を起こした時間を言います。
この反応潜時を短くする具体的な方法は
①行動のきっかけになる合図を決める
②合図を出したら、即動くだけで良い
③行動を起こしたら、報酬を出す
この3ステップでした。
これで、驚くほど腰が軽くなります。
即日、あなたの腰が重い悩みが解消されると、僕も嬉しいです。
もし、やりたいことがあるのに時間がない!ってお悩みを抱えていたら、ぜひ相談してくださいね?何かしらお手伝いさせていただきます。
ではまた。
反応潜時(はんのうせんじ、response latency)とは、刺激が提示されてから反応が生じるまでにかかる時間を指します。例えば、質問されてから答えるまでの時間や、信号が青になってから歩き出すまでの時間などが該当します。この指標は、学習や行動の速度や効率を測定するために使われ、短いほど素早く反応できていることを意味します。