誰かの行動を起こさせるというのは、今の世の中において非常に重要な意味を持つようになります。
今は個人が発信できる時代でもあり、SNSなんかのプラットフォームを使ってフォロワーの行動を起こさせることも、影響力のあるインフルエンサーには重要な素質といえますね。
改めまして、行動デザインコンサルタントの櫻井です。
沖縄に在住していながら、全国のお客様の目標達成を行動を通してお手伝いしています。
今回のテーマは「明確さ」
行動を起こさせるには、この明確さが必要不可欠という話です。
行動のトリガーとは
ABAの世界では、行動のきっかけを弁別刺激(べんべつしげき)と呼びます。
これは、俗にいう行動のトリガーに当たるものですね。
弁別刺激って名前より、行動のトリガーって言った方が馴染みやすく感じますね笑
さて、行動のトリガーですが私たちの生活のありとあらゆるところに存在します。
またそれは、ある時は目立ち、ある時は消えたりします。
ここで重要なことは「常にそこにあるわけではない」というところかと思います。
この行動のトリガーは、私たちの状態や置かれている状況や環境の変化によって、生まれるもの。ということになります
例を挙げましょう。
LINEを使っている方は、日本の人口で考えると約72.6%もいらっしゃいます。
このLINEは、通知が来た際に①のアイコンがつきますね?
おそらく、このアイコンを見た人はLINEを開いて確認する行動をとるかと思います。
なので、この①がメッセージを確認する行動のトリガーということになります。
また、この時にあなたが愛するパートナーと連絡を取っていたとすると、この①の価値は非常に高いものになります。
もちろん、嫌いな上司と仕事のやり取りをしていると①の価値はひどく下がります笑
本来は意味のない①の目標に、意味を学習した結果、行動が生まれるし情動の変化も起きてしまうという行動の面白さ、伝わるでしょうか?笑
視覚的な話以外にもあります。
例えば、妻のため息
はぁ…
この刺激で強力な行動のトリガーが引かれます。
私は、気まずさを感じながら、掃除に洗濯、料理をする行動を一連の動作のようにこなし始めます。
まさに行動のきっかけを与えてくれる重要なトリガーですねー(棒読み)
UXという考え方
世の中にはUXという考え方がありますが、知っていますか?
「ユーザーエクスペリエンス」(User Experience)の略で、特定の製品やサービスを使用する際にユーザーが感じる全体的な体験を指します。UXデザインは、ユーザーが製品やサービスをどのように使用し、それを通じてどのような感情や反応を示すかに焦点を当てます。
UXデザインは、ユーザーが直面する問題を理解し、それを解決するためにインターフェースや機能を設計することで、より使いやすく、満足度の高い体験を提供することを目指しています。
私たちが普段使っているスマホや、このブログを書くために使っているMacBook Airも、このUXという点で、非常に優れたものと感じます。
他にも、UXが私たちの生活の至る所でデザインされてるんですね。
最近は家電や公共機関でもUXデザインを意識して、より使いやすく体験を重視したものが増えてきています。
例を挙げると、飛行機のチェックインの端末。
シンプルで使いやすいボタン配置や、わかりやすいアイコンなど、そのデザインは様々です。
このUXという点でも、行動を起こす重要な要素が含まれてるんですね。
もっと例を挙げましょう。
Instagramってありますよね?
Instagramでは、投稿の下に3つのアイコンがあります。
あれが行動のトリガーになるわけです。
1つはハート型のボタン「いいねボタン」
その横には吹き出し型の「コメントボタン」
一番右には紙飛行機型の「シェアボタン」
わざわざ、言葉で解説することもなく、パッと見ただけで特定の行動を引き起こすことができる「明確さ」がそこにあるんですね。
これがすごく重要。
もちろん、ユーザーエクスペリエンス的にも、細かな戦略を取られています。
Instagramの投稿をダブルタップすると、スマホ全体が若干バイブします。
そしてタップした場所からハート型のアイコン(マーク?シンボル?)が、ふわっと浮き出て画面の上に登っていく。
これが、いいねした瞬間に一連の変化として現れます。
すごく些細なことですが、これを繰り返し体験することで「良いな」と思った投稿にいいねをする行動のトリガーを引きまくる結果に繋がっているわけです。
そして、私たちは今日もInstagramに時間を費やしていk(以下、強制終了)
行動を起こさせる
行動を起こさせる上で、行動のトリガーが「明確」であることが重要なことをお話ししてきました。
もちろん、行動のトリガーは種類や環境によって「不適切な行動」を引き起こす可能性も含んでいます。
- おもちゃコーナーで駄々をこねる子供
- 正式な手順を踏まずに横着するスタッフ
- つい作業の合間で手を止めてSNSを見てしまうあなた
一部の例外はあるんですが、ほとんど全ての行動は、行動のトリガーを引かれた結果生まれているんですね。
では、私たちは無数にある行動のトリガーに、どうやって付き合っていけばいいんでしょうか?
答えは3つ
この3つで、あなたの無意識の行動まで変化させることができるようになります。
私の実例を挙げて解説すると…
私、櫻井はベッドの中でスマホを触る習慣がありました。
この時点で、ベッドという環境とスマホを触る行動が結びつき、寝つきが悪くパフォーマンスが低くなっていたんですね。
行動のトリガーとして、ベッドという環境は変えれないので、寝る位置をコンセントから距離を離し、手の届かないところで充電をするように。
結果、寝つきが良く頭がすっきりし、仕事や家事のパフォーマンスが向上しました。
行動のトリガーとして、スマホを視界に入れないという簡単な手法です。
また、スマホを触ることと、離れた場所でスマホを充電することは両立できないので、これも効果的です。
今回の例では
- 不適切な行動=ベッドで寝ながらスマホ
- トリガーの排除=離れた場所で充電
- 適切な行動=ベッドでスムーズな入眠
こういった感じになります。
もしトリガーとしてのスマホをベッド近くに隠したとしましょう(枕とかベッド下に隠すとか)
トリガーの排除にはなるでしょうが、探す行動が生まれてしまいますよね?
これが厄介なんですね。
人は労力や努力をした結果、得た報酬には執着してしまう傾向にあるため、長期的に見ると逆効果なんですね。
なので「明確に」距離を離す。
行動を起こさせるとき、行動を減らしたい時、トリガーを明確にしてあげることで、余計なデメリットを生まずに行動のコントロールをすることができるようになります。
いかがでしたか?
本日はここまでです。ぜひABAに興味を持ってもらえると嬉しいです。
セッションが気になるかたや、過去にコーチングのセッションを受けたけど効果がなかった、薄かったと感じる方で、行動を変えたいという方は、ぜひご連絡ください。
それが営業であれば、顧客から購買行動を起こさせることにつながるし、管理職であればチームの行動をコントロールしてプロジェクトを完了させれます。