行動科学で解明!プロクラスティネーション(先延ばし)の対処法

プロクラスティネーションって聞いたことありますか?
俗にいう「先延ばし」です。

仕事に取り掛かる前に、急にダラダラしちゃうとか、ネットサーフィンし出すとか。

これを読んでるあなたも、1回は経験あるんじゃないでしょうか?
(私もあります…)

「先延ばし」って聞くだけだと可愛く聞こえますが、時間の価値が高い経営者であれば、その被害は甚大。

そこで今日は、先延ばしを克服する行動科学的な方法をご提案します。

小さなスタートを切る

世の中の経営者が抱えるお仕事って、そもそもボリュームが大きかったり工数がかかるものばかりですよね?

というか、一瞬で終わるような仕事は、経営者がやるべき仕事ではないですし。

この工数の多さやボリュームの大きさが最初の1歩を踏み出すことを避けさせる要因になります。

行動科学では、
行動を繰り返させる要因になる結果になる刺激のことを「正の強化子(せいのきょうかし)」や「好子(こうし)」と、呼びます。
いわば、報酬です。

先延ばしの原因は

工数が多い作業や、ボリュームが大きい作業は、作業時間に対して、報酬が出る感覚が長くなりますね?

そうすると、次の行動を起こすまで腰が重たくなってしまいます。

内心「また3時間作業するのか…」「次の結果出るまで1ヶ月もかかるのか…」というのが、行動を起こすブロックとして機能してしまうんですね。
ここが先延ばしにつながります。

そこで
いかに最初の1歩を踏み出すかが重要になります。

例えばですが、3分だけ作業したら休憩をしていい。

とか、ルールを作るのも効果的に機能します。

最初は小さく、気づけば大きく成果を出すのが行動科学の視点です。

ちなみに、過去の記事にも書きましたが、動物は基本、省エネです。

始めるまでの腰が重たけりゃ、始めた作業を途中で止めるのもめんどくさい。

なので、小さく始めてさえすれば、あとは、どのみちやり切ってしまう。なんてこともザラに起こります笑

進捗の可視化

お客様にお勧めする進捗の可視化方法があります。

それは付箋を使ったものなんですが、
・何のために
・何を優先して
・何をしないか
これを意識したToDoを作ることで、確実に目標達成に向かって進めるものです。

人は変化によって喜びを感じて、行動を繰り返します。

この「変化」が目に見えてわかるようにするだけで、モチベーションの維持につながります。

逆に
・結果が見えにくい
・変化が感じられない


こうした環境や状況は、人のモチベーションを低下させますし、行動を繰り返させない環境になりますから、絶対注意が必要です。

もし、今組織内でこの環境があれば、今すぐに改善したほうがいいです。

死人テスト

「行動をしない」って、どんな状態なんでしょうか?
行動科学では、行動しか繰り返させることができないという大前提があります。

この大前提を守るにも、行動か・行動ではないのかを知るのが大切です。

そこで「死人テスト」を行います。

死人テストは、行動か・行動でないかを確かめるためのテストです。

簡単にいうと、死人ができることは全て行動ではない。という判断基準を用います。

例えば、スタッフに対して
「ミスをしない」
なんて指示を出したとします。

「ミスをしない」
なんて死人が一番得意なことですね笑

「ミスをしない」これは、行動ではないのでスタッフはミスをしないを覚えることは難しいです。

ミスをしない行動を具体的に指示する必要がありますね。
例えば、どんなものがあるますか?

・確認作業を繰り返す
・事前準備を整える

なんかが、効果的ですかね?

こうしたように、行動を意識するだけでアプローチが明確になります。

また、目標達成に必要な行動をおこなわず、先延ばしするのは、経営者にとっても損失です。

どうしても先延ばしするのであれば、先延ばしで生まれる損失のリストを部屋に貼っておくのも効果的ですね笑

環境を味方につける

先延ばしをする環境を改めるだけでも、人の行動が大きく変わります!

注意を切らせるようなものは机の上に置いてないですか?

作業用のBGMも日本語の歌詞が流れていると、一気に注意を持っていかれますから、音楽だけか洋楽がいいです。

経営者やよくやってしまうのが、作業の後に間髪入れず作業時間を組み込むことなんですが…

まさか、やってないですよね?笑

準備時間なんかを含めて、作業時間を確保するだけでも、行動は大きく変わります。

落ち着いて作業に入れる環境を作るだけでも、先延ばしの習慣は大きく改善されますよ。

報酬ばっかり考えるのもなぁ

と思ってしまう方もいらっしゃるかと思いますが、ここで指す報酬は物や金品、贅沢品というわけではありません。

人との関わりも大きく報酬として機能します。

そもそも、私たちは社会性のある生き物ですから所属欲も強く機能しています。

目標達成のためのグループを作ってお互いにサポートし合う。顔を合わせる。

これだけでも、先延ばしする行動は減少につながります。

マズローの欲求5段階説にもあるように、自分自身の欲求と向き合って、モチベーションを維持することも大切です。

自己対話・自分の欲求に向き合える時間を、しっかり作って日々のお仕事を頑張っていただきたいと思います。

今日はここまで。
ありがとうございました!

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