プロジェクトが思うように進まないとき、つい自分を責めてしまうことってありませんか?
今回は、自己批判をしていた、ある経営者の実話です。
仕事を進める上で、うまくいかないことってありませんか?
そんな時に、自分を責めてしまうかもしれません。もしかしたら、あなたもそんな経験を持っていませんか?
今日は、自己批判をしていた経営者が、ある考えをすることで批判を止めて動き出すことができた「考え方」についてお話します。
結論
結論から言うと
自分と行動はイコールではない。
という考えです。
これは、簡潔にいうと「どうしようもないこともある」ということです。
今回は、このどうしようもないこともあるという考えに加えて、対策もお伝えします。
ある経営者は、自分の身に起きたことすべてを、自身の責任として受け取っていました。
そこから「できてない」って意識をずっと持つことになりました。
実際には、資料の些細な誤字脱字にですら、大きなストレスと自分に対する怒りに似た感情に追われている状態。
健全じゃないですね。
もちろん、自分の中にだけ止まればいいですが、表面的な部分にまで現れるので家族も迷惑を被るわけです。(たまったもんじゃないですね笑)
そこで「自分と行動はイコールではない」この考え方を学ぶようになりました。
私たちの行動は、常にコントロールできるような代物ではないんです。
行動とは、一体なんだ?
そもそもの話ですが、行動とは何でしょうか?
行動と聞かれて、パッと答えが出る方ってあまりいらっしゃいません。
それは多分、普段から当たり前すぎて意識もしないからだと思います。
では、実際には行動とは?
それは2つの視点(広い視点と狭い視点)があるんです。
ここで、読んでいる方に知っていただきたいのが「広い視点」です。
広い視点では、行動か否かを判断する上で死人にできることは行動ではないと判断するんです。
応用行動分析学では、行動を取り扱うので死人にできないことは取り扱うことができないんです。
なので以下のようなパターンは、アプローチすることができません。それは
〇〇しない
です。
なので、自己批判での「〇〇できていない」自分を責める。批判する。というのは、効果のないことになります。
自分と行動はイコールではない。の意味とは?
自己批判を続けた経営者が批判をやめた理由は、行動にはコントロールできるものとできないものがあるを理解したからです。
私たちの行動には、反射的に自動で動くようにプログラムされているものが多数存在するわけです。その反射的に行動が起きるきっかけは、主に環境から与えられる「刺激」がきっかけとなります。
例えば、慌ててしまい、ミスを連発する。
そもそも、本当は誰もミスなんてしたくないですよね。
ですが
- 期限が迫っている
- お客様が待っている
- 周りの期待感
こうした環境から、目についたものに手を伸ばし作業をする行動が生まれます。
もし、あなたが過去の体験の中で、目についたものに手を伸ばすことで危機を乗り越えた成功体験を積んでいるのであれば、余計にこうした行動は出やすいですね。
ですが、焦って反射的に出た行動なのでミスも生まれやすくなるのは想像しやすいです。
自分の意思と行動は必ずしも、一致しないという、わかりやすい例です。
多くの行動は意思と関係なく生まれる?
応用行動分析学では、環境に注目します。
と言うのも、環境から行動のきっかけになる刺激を得ることが多いからですね。
また、経験したことが増えれば増えるほど、環境からのきっかけを多く受け取り行動が生まれます。
ここでのポイントは、きっかけを受けてから行動が生まれるまでの流れが、ほぼ反射的に生まれている点です。
きっかけを受けてから行動が生まれるまでの時間を「潜時(せんじ)」と言いますが、この時間が短ければ短いほど、行動の学習はうまく進みます。
ほぼ反射的にと言う言葉にあるように、ここに意思はありません。
スイッチがカチッと入って行動が起動する。電源のようなイメージです。
意思がないので、コントロールが難しい癖のようなものです。
冒頭で出てきた自己批判の経営者も、出来事に対して反射的に自己批判を続けていました。
ですが、行動と意思は切り離して考える視点や、自分と行動は別という考え方を持つことで、俯瞰して自分の行動を見ることができるようになっています。
7つの習慣にある「影響の輪」
あなたは、7つの習慣をご存知ですか?
ビジネス書として、もはや殿堂入りしていると言われてる1冊です笑
あの、YouTuberの中田のあっちゃんでさえ
「この1冊でいい」と言っていました笑(そりゃ買っちゃいますよね。漫画版ですが。)
ちなみに、あっちゃんのYoutubeはおすすめです。
幅広い知識をざっくり浅く知ることができるので、アイデアも出やすくなる気がします(気がするだけですが…)
一応、チャンネル貼っておきます。(NAKATA UNIVERSITY)
https://www.youtube.com/@NKTofficial
この本には「影響の輪」という考えがあります。
これが、今回のテーマに良く合っているので、一緒にご紹介しますね。
影響の輪は、一言で言うと
「自分が変えられる影響の輪にだけ集中しよう」
と言うものです。
自分が変えられる影響の輪にのみ集中することで行動を少しずつ改善していけるので、ここに注力することで自然と結果や成功に繋がりやすくなるんですね。
影響の輪には、大きく2種類存在するんですが、
1:自分で変えられること=影響の輪
2:自分では変えられないこと=関心の輪
人は、関心の輪に興味を持って頑張ってしまいますが、これは自分ではどうしようもないことに努力することになります。
なので、自分で変えられることに集中することで、人間の成功につながる。と言うお話です。
関心の輪には、自分ではどうしようもないことが含まれます。
- 相手の行動
- 世の中の動き
- 目標達成や成功
そして、今回お話ししている「自分自身の行動」ですが、これは自分が変えられる影響の輪に入ります。
ですが、これがすごく大切。
行動の中には「自分でどうにもならないこともある」グレーな部分があります。
それが今回のお話に出てきたことです。
無意識な行動というのは、環境からきっかけを与えられて発現するので、意図せず行動してしまいます。(自分の行動なのに!)
無意識の行動に対する対策
無意識で行動が生まれてしまっては、対策は難しいと思いますが、そうではありません。
確かに「意識・無意識」に視点を置くと「どうしようもない感」は否めません。
ですが、幸いなことに行動は目で確認ができ、数字として記録もできる非常に優れた特徴があります(行動科学の素晴らしい点!)
なので、無意識に出てしまった行動が生まれた環境や状況をしっかり把握することで、あなたの行動をある程度コントロールできる影響の輪に戻すことができるようになります(やったー!)
確かに、自分と行動はイコールではありません。
ですが、行動とは意識と無意識が混在するもので、意図を持って扱えるものになります。
このことを理解して、心に留めておくことで、冒頭に出た経営者は自己批判から脱出し前に進むきっかけを得ることができました。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、自己批判をしていた経営者が、負のスパイラルから抜け出して前に進めた、たった1つの考え方を紹介しました。
それが「自分と行動はイコールではない」
です。
この考えは、行動の持つ意識・無意識が大きく関わっているという内容でしたが、無意識のうちに出てしまうセルフコントロールできない行動も、環境を整え理解することで意識を持ってコントロールすることができるようになります。
明日からの、あなたの行動がより素晴らしい未来につながる1歩になれば嬉しいです。
では
櫻井でした!
【無料相談は下から】
狭い視点:唾液や胃液など腺の活動や、筋肉の動き
広い視点:死人ができないこと全てが行動