最近は多くの企業で1on1の導入が見られますね。
リクルートマネジメントソリューションズの調査によると
1on1ミーティングの導入率は企業全体で約7割に達しています。
リクルートマネジメントソリューションズ
従業員規模が3,000名以上の企業では75.7%、700~2,999名の企業では69.9%、100~699名の企業では57.7%です。
また、導入企業の約60.5%が「3年以内に導入」しています。
導入の目的は「社員の主体性・自律性の向上」がトップであり、導入後は上司と部下のコミュニケーションが改善されたとの報告が多いです
この情報から見ても、1on1のフィードバックが重視されてるのを感じますね。
今日は、もし100名以下の企業が1on1を導入するなら?
コーチングと行動科学の視点で考えてみたいと思います!
1on1とは?
そもそも1on1とは何でしょう?という方もいるかと思います。
実際にGoogle先生に検索かけると「バスケ」という予測検索も…
念の為、
ここで取り上げる1on1は、上司と1体1で行う面談のことを指します笑(大丈夫ですよね?)
そもそもの目的ですが、上記にあったように、部下の成長促進、主体性や自律性の向上や企業の組織強化のために行われています。
面談と混同されやすいですが、どっちかっていうと悩み相談や課題の抽出、今後の方向性などを決めていくような、コーチング的関わりが1on1の特徴になりますね。
面談だと、どうしても指示や指摘が多くなってしまいますが、1on1は目標や目的達成にむけて同じ方向に顔を向けるような伴走作業をイメージしたらいいかと思います。
ここを意識しておかんと、1on1のつもりが面談になってしまったりと、余計な不満不安を招きそうで厄介ですね笑
ちなみに
1on1で話す内容は
プライベートなこと
心身の状態や状況
モチベーションや業務に関すること
目標設定やキャリア支援
戦略や方針の確認
といった感じです。
雑談的なことから、業務に関わることまで幅広くカバーしてますね
実は社員にとっては苦痛?
さて。
実はこの1on1ですが、社員からは「苦痛」と言われています。
下がGoogle先生で検索した結果ですが
…1on1_意味ない…
これはキツイですね笑
他にも「苦痛」「話すことがない」なんてのも…
こちらですが、
おそらく1on1の中で「怒られる」「指摘される」なんかの刺激が頻繁に出てるんでしょうね。
人間を含め動物は、刺激と刺激の結びつきを学習します。
特に「苦痛」などの嫌悪刺激に関しては、それから逃避や回避をする行動を生み出しますが、身の安全を確保する重要な学習なので、かなり早い段階で学習するんですね。
だってそうでしょ?
「これはやばい!苦痛な刺激だ!逃げないと!」
ってなってるのに、その結果を繰り返すようなヤツ生き残れないじゃないですか?笑
1on1の性質上、上司と1対1のシーンですから、嫌悪刺激が狙い撃ちですね。
これは「意味ない」と思われても仕方がない。というか、そう思わせてるわけです。
効果的な1on1をするための環境づくり
そしたら、効果的な1on1の実現にはどんな準備が必要なんでしょうね?
ここからは、その具体的なアプローチを考えましょう。
そもそも、検索窓であるように1on1のシーンで苦痛を与えさせるようなことは不味いですね。
いや、戦略的にやるのはあるんですよ?
ただ、毎回苦痛与えるのは、もう拷m…
なので、効果的な1on1を作るためにルールを設けてみましょう!笑
あくまで櫻井が個人的な視点(コーチングと行動科学の視点)でお話ししますので、ご自身にあったカスタマイズをしても良いかと思います。
1:答えは本人の中にある。を大切に
2:相手の言葉や価値観を否定しない
3:お互いに気づきを得る時間にする
4:現状と理想のギャップを確認する
5:必ず良いところで終わる
多すぎてもアレなので、最低限で。
まずはこの5つは押さえたいところです。
が、
大前提に、普段の関わりが重要なので忘れないでくださいね?笑
過去の記事でも書きましたが「最近どう?」の質問に「別に何もないです」的な答えしか返ってこない人間関係であれば、そもそも1on1をする土台がないです。
まずは、相手との関係構築がどの程度なのか。
を確認する作業は必須になりますね。
心理学では「ラポールを築く」という言葉があります。
ラポールはコーチングでも重視されるんですが、下のポイントを意識します。
相手の価値観を尊重
承認と肯定
相手のペースに合わすこと
共通点を探す
普段の関わりで上を意識して接することができれば最高!
ですが、現実はそう簡単じゃないので、おすすめの方法を1つ紹介しますね。
これは、手軽で効果があって、なおかつ今からでも使えるので忙しいあなたにもぴったりな方法です。
それが
「相手の使っている言葉と使う」
です。
というのも、私たちが普段から使ってる言葉は、今日突然出てきた「ぽっと出」の言葉ではなくて、過去の体験や経験、学習した結果から「あえて使っている言葉」になります。
ここには価値観や考えが詰まっているので、同じ言葉を使うだけでも、伝わり方が変わります。
さらにいうと、相手の価値観や考え方の尊重にも繋がりますので、めっちゃおすすめです。
これなら今日からでも使えますね笑
ぜひ使って、効果を確かめてほしと思います。
今日はここまで!
最後まで読んでいただき、嬉しいです!
面談と何が違うの?