『あ〜!せっかく集中できたの‼︎』
1分1秒を迫られる経営者の「集中」は非常に価値が高い。
でも、その集中を10分に1回途切れさす現象が、たびたび社内で起きるそうです。
最近、お茶をした西村社長も、こうした経験をしてきた一人。
今では、自分で考えや視点を変えながら試行錯誤を繰り返し、ゆっくりマーケティングに関する読書の時間を取れるようになった。
ここまで、なんと10年の歳月がかかったそうです。
さて、もちろん、こうしたお悩みは西村さん特有のものじゃないですよね。
同じ悩みを抱えた経営者が、実はかなり多くいるという肌感です。
これは、実際に「10分ごとに集中を邪魔されていた経営者」の課題を行動科学を使って解決した実話。
あなたが抱えている課題も、同様に解決する可能性があります。
経営者が仕事に集中できない

メールの受信、チャット
電話、従業員からの不意な声掛け
経営者の集中を奪う要素は、社内にたくさんあります。
今回登場する経営者も、同じような悩みを抱えていました。
特に「従業員からの不意な声掛け」は、大きなストレスの元になっていたんですね。
話しかけられる内容は、自分に関係のないものが多く
その優先順も、チャットやメールより下。
もちろん、社内でのエンゲージメントを考えると無下にもできない。
あなたも、そんなストレスを感じた経験ありませんか?
こうしたお悩みって、些細なものと感じている方も多いようですが、実は積み重ねで非常に大きいストレスに発展するんです。
実際に、今回の例も従業員の退職一歩手前
というところまで進んでいました。
従業員との衝突
「もう、こんな会社辞めます!」と荷物を片付け始める従業員。
それに対して、どうにも困った経営者
ここで「櫻井さん、ちょっと相談があるんですが…」
とご連絡をいただきました。
令和に入り、よりコンプライアンスが重視される社会になり、下手をすれば従業員の方が経営者より強い立場になりかねない。そんな環境で、どうにか良い着地点に着地したい。
それが達成できるか分からない。という中でご相談をいただきました。
今回のトラブルの原因は
経営者の集中をたびたび断ち切ってしまうような環境の常態化
ここに、お互いの摩擦が増えるような環境やコミュニケーションの悪循環が起きる原因があったんです。
この問題の最大の課題
さて、10分ごとに集中を壊されてしまっている経営者と、自分を大切に扱ってくれないと嘆く従業員。
お互いに、加害者であり被害者という構図が成り立ってしまった複雑な状況で、どうやって解決の糸口を見つければいいのか。という壁にぶち当たります。
結論、ここで重要なのは
タイミングという歯車があったお互いの行動を引き出す
これが鍵になりました。
つまり
経営者が集中を切った時に
従業員が声掛けをする
歯車が噛み合ったコミュニケーション
これを引き出す環境づくりが解決策です。
コミュニケーションの改善はタイミングから

この解決策を実践するにあたって、まず確認したことが
「どのタイミングならストレスなく会話ができるのか」という点です。
問題は「集中してる時に邪魔される」
ということなので、なぜ集中している時に声がかけられるのか。
という話からスタートしました。
答えはシンプル。
「集中してるかどうかなんて、他人から見て分からない」
です。
つまり、声掛けをする従業員からすれば、いきなり怒られてるに等しいという感じでしょうか?
そこで、事務所の中での行動パターンをもとに、集中している時と集中していない時の行動にどのようなものがあるのかを書き出しました。
集中している時
- パソコンやスマホの画面を見ている
- ノートや紙を手にしている(見つめている)
- 電話中、もしくは直後
- 本を読んでいる、もしくは触れている
- デスクに座っている(あまり動いていない)
これらの行動は、事務所の中での8割の行動でした
このタイミングは常に経営者が集中しているタイミングなので、声掛けが大きなストレスを生む環境が生まれています。
ですが、周りからすると
それが「わかりにくい」ので、理不尽に怒られたりそっけない態度で対応される。
このタイミングでは、コミュニケーションという場面で、良好な結果を生み出すことは困難ということがわかります。
集中していない時
- ホワイトボードの前に立っている
ここが完全に集中が切れているタイミング。
逆にここだけが集中が切れているということがわかったので、非常に目立った行動になりました。
このタイミングで声掛けをすれば、ニュートラルな状態の経営者と従業員がコミュニケーションを図れるので、良い結果を生み出す可能性が非常に高いと踏みました。
そして、結果も狙った通り。
ストレスのないコミュニケーションが生まれる結果になりました。
行動は環境で変わる
ホワイトボード前で声掛けをすると、結果として良好なコミュニケーションが生まれるようになり、お互いにストレスが大きく軽減されました。
やったことといえば
「ホワイトボード前にいるときは、問題なく会話できる」
ということを従業員の方に伝えたこと。
非常にシンプルな解決策でした。
人の行動は環境で変わる
このように、人の行動は環境に左右されます。
特に、目の前の刺激に対して無意識的に反応してしまうことが多々ありますから、今回の事例のような問題が生まれるわけですね。
でも、言いたいことが言えたから「声掛け」自体は繰り返される。
相手からの反応が返ってきたから、声掛けは続く。
というのが、従業員視点です。
経営者視点では
話しかけられたら反応してしまう。
という、自然な行動です。
こうした悪循環は「些細なこと」かもしれませんが、実際に集中が途切れることでアイデアが流れたりパフォーマンスが下がることもあります。
一度途切れた集中を取り返すのに時間がかかる方もいらっしゃいますので、人によっては大きなストレスになる場合もあります。
こうした環境のデザインで、パフォーマンスを上げ、ストレスを軽減させることが「行動科学」の可能性というわけです。
10分ごとに集中を邪魔されている経営者
あなたの集中は、非常に価値ある時間です。
もし、同様の悩みを抱えているのであれば、ぜひ参考にされてみてくださいね。
経営者の個人、組織課題のご相談も受け付けています。
弊社は経営視点ではなく、行動科学の視点で解決策を一緒に探すお手伝いをさせていただきます。
興味がありましたら、下のバナーからご連絡ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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